約 478,628 件
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1520.html
【名前】洞淵 帝雄(うろぶち ていお) 【性別】男 【所属】科学 【能力】レベル0 【概要】 数人程度の小規模なスキルアウトで一応リーダーをやっている。 主なナワバリは第5学区~第7学区周辺。いい意味でも悪い意味でも、どこか小者臭の漂う男。 ほら吹きでハッタリをかますことが多く、敵対人物からは『ウソブチ』と呼ばれている。 彼自身は己のカリスマ性で部下たちはついてきていると思っているが、 部下たちは何だかんだで憎めない性格故についてきている部分が強い。 普段はカツアゲしたり『娯楽の民』で普通に遊んだり、小規模なスキルアウト同士での小競り合いを起こしたり、 時には風紀委員に追いかけられたりして毎日を過ごしている。 まれに卑怯というか狡い手で大規模なスキルアウトに痛手を負わせたり、何かパクってくることも。 その一方で『無能力者の女子には決して手を出さない』『そういう女子に手を出す同業者はブッ飛ばす』という鉄の掟を守っている。 【特徴】 身長180弱、金髪ツンツン頭だが根元から5センチくらいは黒髪になっている。 スキルアウトなだけに、アスリート……には及ばないものの、それなりには鍛えられている。 ファッションセンスはほぼ皆無。ジャージ姿でいることが多い。 赤や紫のものが多いが、ピンク色を着用していることも。 【台詞】 「ヒャッハー!野郎ども!宴(カツアゲ)の時間だぜェー!……チッ、無能力者の女か。撤収だ!」 「フフフ、この(自称および部下からのみ)帝王と謳われた俺様に逆らうというのか?今土下座すれば許してやらんこともないぞ」 (足をガクガクさせながら) (あの風紀委員の姉ちゃん、胸デケェな……)「………い、いやいやいや、俺はあの風紀委員は危険だと判断して警戒していたのだっ!決してやらしいことなど考えておらんぞぉ!!」 【SS使用条件】 とくになし。まあ、その雑魚キャラです。
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/938.html
ラノでまとめて読む 双葉学園南西海岸 フタバビーチ 幇緑林は慧海の道案内に従って紅髭を駆り、車やバイクを上回る速度で島のメインストリートを南下した。 南岸沿いの沿岸道路に突き当たって右に曲がり少し走ると、風景は東京、川崎の工業地帯に似たものから湘南か千葉のシーサイドに近いものになる。 埋立地とメガフロートによって形成された実験的なハイブリット人工島、双葉島。 東京湾の中に作られ、海上の人工島ながら周囲のどこを見ても、狭い海の向こうには陸地と湾岸地帯が見える、湾内の島。 唯一、視界が開けているのは南西の海岸、左奥に遠く霞む富津岬と右側の観音岬灯台、閉めようにも閉まらぬ門のような湾口の向こうには、太平洋の海が広がっている。 東京湾という半閉鎖的な地理条件を以って異能者を囲い込むために作られた双葉島、牢獄の窓ともいえる唯一の広く見晴らしのいい海辺は、人工的な砂浜となっていた。 双葉区の自然教育施設となっている人工砂浜は、学園の異能実習にも用いられる、異能の安定した発動における基本中の基本である体力作り、そのための走り込みを行うのに、走りにほどよく負荷がかかり、かつアスファルトのように足や膝を痛めない砂浜は最適だった。 合成で作られたホウ砂質の砂は関東周辺の海水浴場よりずっと純度が高く衛生的で、押し寄せる海水も浄化装置のおかげで澄み渡っている。 砂に混じったゴミで足を切ったり、海草屑や漂着する魚の死骸の生臭さ、フナムシが肌を這う感触を味わったりする、自然教育に最も重要な、不衛生や不快感への免疫を養うという要素は抜け落ちていた。 それでも、このフタバビーチは肩の力を抜いて遊ぶにはいい場所で、夏には海水浴客で混みあい、冬もウェットスーツを着て泳ぐ根性者があちこちに居る。 慧海も夏には風紀委員の連中とよくビーチバレーやスキンダイビングをした、幸い、半分入った日本人の血のおかげで純粋な白人ほど陽光に弱くない。 そして、こういうところにはかならず居るカップル、昼間でもあちこちで肩を寄せ合い、夜ともなればもう、凄いことになる。 秋から冬になろうという季節、カップルは避難命令で追い払われ、替わって仲良く馬に二人乗りした気楽者《フール》がやってきた。 双葉島の南西沿岸に到着した慧海と幇緑林、紅髭は、フタバビーチの砂浜越しに、遠く太平洋を臨む。 双葉島南埠頭 風紀委員長の逢洲等華は色々と未練を残したまま、木刀を下げた神楽二礼を従えて双葉島南端の船着場に立った。 海に囲まれた双葉島の海運を司る南埠頭、取扱貨物量に対して規模や面積が足りてないため、通常は昼夜を問わず貨物の揚げ降ろしが行われているパースやドック、コンテナヤードは静まり返っている。 既にスパイラル・ラルヴァの主力による侵攻が予想される南埠頭近辺では、風紀委員会第九班によって住人および勤務者の避難が徹底されていた。 第九班は異能を有する動物及びビースト・ラルヴァと共に活動する班で、ビーストラルヴァ自身もまた多く在籍している。 米軍の軍用犬部隊および米国各州警察の警察犬チームで同一名称の部隊K-9は、犬《キャナイン》 の語呂合わせと言われるが、風紀委員会第九班は、その語源だけでなくハンドラーとビーストの固い信頼関係もまた共通している。 九班に所属し、異能を発揮しているビーストラルヴァの中には高い知能を有し、ハンドラーに依らず独自の活動をしている班員も居て、 双葉学園の活動に賛意を示す者、ラルヴァの人間社会馴化プログラムで本土での仕事を世話してもらいながらうまくいかず、双葉学園に舞い戻って何となく働いている者もあり、様々だったが、皆等しく慧海の風紀委員会入会審査を通過した強健な心身の持ち主。 南埠頭近辺の避難命令を無視して部屋に引きこもっていた者や、避難所を抜け出してきた子供達はビースト達の能力で嗅ぎ出され、丁重かつ速やかに退避させられた。 守りの主力として小ぢんまりしたヨットマリーナに立つ逢洲等華は、今にも結界を破壊しそうな勢いのスパイラル・ラルヴァの大群や、カナル無線機から入る双葉島各所での会敵報告も上の空の様子で、遠くの一点を見つめていた。 作ってはみたもののセイリングなどという高尚な趣味に縁の無い人間の多い双葉島、停泊させるヨットも無くガラ空きのヨットマリーナには、幇緑林の専用寮となるスカラブの150フィート級クルーザーが今週末に入港する。 防戦のため、南埠頭の中でも見通しの良いマリーナを選定した逢洲、遠くには埠頭の端を接した南西のフタバビーチで仲睦まじく騎乗している幇と慧海が見える。 「…やっぱり幇の背中、ひろ~い」 「相変わらず慧海は甘えんぼさんだな、しっかり掴まってないと振り落とされるぞ」 「だいじょうぶ、幇はいつだってあたしを助けにきてくれるから…えいっ!ここに掴まっちゃえ!」 「あッ…こらぁ慧海っ、悪いコにはおしおきだ、こいつぅ!」 「やぁん!幇ったらぁ」 慧海が怒鳴り飛ばしたにも係わらずふらふら出歩き、いつのまにか逢洲の背後に立っていた紫穏が、無駄にうまいモノマネで囁く、たぶん事実無根の即興一人芝居。 逢洲は二礼が後ずさるほどの邪悪な怒りに包まれた。 「あんちくしょう…憎しみで人が殺せたら…この怒りどこかにぶつけねば収まらん…来いラルヴァよ! 一体余さず斬り捨ててくれよう」 「逢洲委員長、それ八つ当たりっす」 「八つ当たりで悪いか! 」 神楽二礼が盗み見た逢洲の顔は、怒ってると思いきや今にも泣きそう。 神楽には「ずるいの~! などかもいっしょにおうまさんのるの~! 」と、地面に転がって両手足をバタバタさせる逢洲風紀委員長が見えた気がした。 風紀委員長の脅し程度では動じない双葉学園の醒徒会、手で触れた物の性能を飛躍的に向上させる異能を持った加賀杜紫穏、双葉学園の基幹となる醒徒会役員の無防備な外出は危険だが、紫穏は慧海とは度量とか視野の広さとか、何より肝っ玉の太さが違う。 もしかして紫穏は、異能よりもヤバい方法で、守りの要である逢洲の能力をブーストさせるために出てきたのかもしれない。 人間の生存本能に根ざしていると言われる異能の力、傷つきやすく抑えの効かない乙女心は異能よりずっと強い。 逢洲の異能は確定予測であって、彼女の武器である刀には何ら異能はない、理屈から言えば中上級ラルヴァを倒すことは出来ないはずだが、まだ研究が始まって日の浅いラルヴァの生態、異能の利権を守るため意図的なバイアスのかかったラルヴァの学術的知識が、いかに実戦では役に立たないかを、逢洲は己が双剣で倒したラルヴァの山で証明している、その隣には、同じく神降ろしの異能を持ちながら木刀でラルヴァをどつく外道巫女。 慧海がスカウトしたり、志願者を選別、訓練した風紀委員見習いが次々と正式な風紀委員に任命される中で、それより早く風紀委員会に入った神楽二礼は、いまだに風紀委員見習いのまま。 そして逢洲は、島の南岸で守りの要としてスパイラル・ラルヴァの主力群と対峙すると知った時、一部隊を引き連れるより二礼一人を選んだ。 神楽二礼は見習いとして風紀委員会に在る、それは彼女の実力を何ら損なうものではない。 フタバビーチの慧海は、母艦撃墜に向かう前にひと仕事済ませるべく、骨伝導カナル無線機で双葉学園の教師、春奈・クラウディア・クラウディウスを呼び出した。 「おい、ヤスリ」 人にアダ名をつけ、その内容の全てがことごとく失礼な内容になるという慧海の特技が発揮された、温和な春奈せんせーでなければ無線機から手が伸びてきて首でも絞められてるだろう。 春奈と慧海は学年やクラスが違うので日常での面識は無いが、日常じゃない事態で何度か顔を合わせたことがあった。 初対面は慧海が双葉学園に編入する少し前、春奈が彼女の母校でもある英国の異能者機関"ガーデン"を所用で訪れていた時。 偶然、イギリス陸軍異能者部隊SAAS(スペシャル・エア・アツィルト・サービス)との共同演習でヘリフォード基地に居た慧海が、資料借りの使い走りでガーデンまで来ていた。 司書の仕事を手伝っていた春奈に対し欧州《EUCOM》の異能関係者と折衝を行うアメリカ政府異能者機関の代表参事でもあった慧海は意外な事にとても丁寧な態度で、春奈の胸に下がったネームプレートを一瞥した後、握手の手を差し出しながら挨拶を述べた。 「ナイストゥミーチュー、ミ《・》セ《・》ス《・》クラウディウス」 慧海は体格や体型、顔つきでなく個人差の顕れない首の皮膚や耳の形で年齢を判別していて、拙い英語力でそれに相応した言葉を選んだ。 少なくとも、慧海自身覚えてない初対面の一言で心に銃撃を喰らった春奈にとって、いまさら少々失礼なアダ名をつけられたところで痛くもなかった。え~そうよどーせあたしなんて…。 彼女の能力名はダイヤモンド・プリンセス、異能の内容な高度な知覚能力、能力範囲内におけるラルヴァおよび異能者との精神同調を始め、その能力は計り知れない。 デリンジャーを首から吊るチェーン以外のアクセサリーに興味をもたない慧海にとって"ダイヤモンド"とは、自宅のガレージに転がってる切削性に優れたヤスリだった、あとは世界のダイヤモンド流通を取り仕切るデ・ビアス社くらいで、慧海はそっちには係わったことがない。 ダイヤモンド・ヤスリは鋼のヤスリより高価いがタングステン・カーバイドのヤスリや研磨チップより安い、しかしニコルソン等の良質なスウェーデン鋼のヤスリよりは安くて手ごろな工具《ツール》。 大きい百均に行けば売っていて、慧海は車のアルミシリンダーを面研したり銃の製造番号を削り落としたりする時に、使い捨て気分で手荒く使える工具として愛用している。 彼女をヤスリと呼ぶ本当の理由、やたら切削製のいいヤスリで体の出っ張りを丁寧に削り落したような体型をしているという事については、まだ話していない。 少なくとも慧海は、女らしい体型に関しては自分が一歩リードしているという、根拠の無い自信を抱いていた、五十歩百歩どころか百歩百十歩な話。 「聞いての通りだ、あんた自慢の覗き魔能力で学園内を泳いでるラルヴァの位置を観測して、百のオペレートを頼む」 春奈はまだ使用に慣れないカナル無線機を付け直した、落っことす、慌てて拾いながら耳にかける部分の値段シールが貼りっぱなしだということに気づいた、これ二千円もしないのか、剥がして付け直す、おっけー。 「わかったわ山口さん、ラルヴァの場所はもう把握してるから、これから飯綱百さんに、攻撃優先度の選定と各個撃退の指示をします」 内容は複座戦闘機の後方でレーダー観測と標的選別を行うバックシーターに加え、母艦のCICまでもを兼ねる高度なもの、前席のパイロット、そして戦闘機の役割を果たすのは全距離攻撃の異能者、飯綱百。 春奈の異能である精神同調能力をリミッター無しで使用すれば、一切の機材を用いることなく百に意思や情報を伝えることは出来たが、慧海はその伝達に骨伝導カナル無線機と電子生徒手帳のデータリンクを使うよう指示した。 ラルヴァの位置と移動状況は、島の全域に配置された風紀委員によって逐一報告されていたが、慧海は春奈の異能「ダイヤモンド・プリンセス」を信じ、同じく信頼している飯綱百の管制に関しては、実戦証明《バトルプルーフ》されている骨伝導カナル無線機の使用が最善と判断した。 それらには予備を用意する、春奈の予備は無線機と電子生徒手帳によるデータリンク網、百の予備は慧海。 大事な事だから二回言いました、という古《いにしえ》の名言にあるように、重要な装備、特に伝達経路は常に二つ以上用意するのは慧海が居た海兵隊のみならず人命に係わる現場の常識で、人命が係わらなくともキチンとした職場には整えられているもの。 機械は最悪のタイミングを選んで壊れる、そして人間のメンタルに頼った異能は、非日常の現場ではもっと壊れやすい。 慧海が今まで知ってる範囲では、初めてラルヴァとの戦闘を経験した時、訓練通りに異能を発動できた奴は五人に一人も居ない 異能、あるいはテクノロジーが壊れた時、退場《リタイヤ》すればいいのはレースやスポーツ、あるいは走って逃げればいい街の喧嘩。 ラルヴァや異能者と戦う場では人生をリタイヤさせられる、本人が死ぬのは勝手だが巻き添えを食う側はたまらない。 慧海は新人風紀委員の育成を担当するに当たって、各々の異能が使えなくなったとき、また武器や装備を無くした時の訓練を最も重要視している。 少なくとも慧海は万能の異能や最強の武器それのみに頼りきり、それを失った時の任務遂行力を持たぬ人間に風紀委員の赤い腕章を与えない。 無論、慧海自身も弾丸を発動させる左手を拘束具で固定したり、銃器を一切身に付けない状態での模擬戦を、海兵隊時代から繰り返していた。 銃を持たぬ慧海をナメてかかって、幇緑林直伝の蹴りや拳、そこら辺に落ちてた棒切れや石ころ、そしてカンザス大学フットボールチームのクォーターバックをストップさせたこともあるショルダーチャージで一撃を食らった奴は山ほど居る。 それに関しては、慧海が飯綱百から教えを受けることも多かった、百は手近にある物を何でも利用して、鋼を以って根源を塞き止める異能停止能力を発動させることを得意としていた。 そして、自らの異能が使えない時にそれ以外の方法で異能者やラルヴァを制圧するのはもっと得意だった。 慧海や幇緑林、そして百が喪失することで誰かに遅れを取る能力があるとすれば、それは戦意《ファイト》という最強の武器。 春奈はカナル無線機を通して飯綱百に話しかけた。 「飯綱さん、聞こえますか、春奈です、現状で島内に侵入したスパイラルラルヴァは九体、この数は時間と共に増えると思って、第一陣、第二陣は風紀委員さん達が学園敷地内に追い込んだから、飯綱さんには島の西部で迷走している三体を追尾、他の委員さん達と協力して撃退して欲しいの…できる?」 島内のどこに急行するにも最も有利な位置にある、道路配置上の中心位置、双葉電鉄学園駅のロータリーにのんびりと寝転がり、柔軟体操をしていた百は、眠そうな半目を開き、もっと眠そうな声で返答する。 「わかりました~、ヤス…春奈せんせー、ま《・》ず《・》三体ですね」 風紀委員会の迎撃機《インターセプター》としては、ちょっと脱力しそうな声、対策本部に居た春奈は少し不安になる。 ロータリー中心の緑地帯で、お昼寝でも始めそうな顔で待機していた百、通信を行いながら変わっていく表情、あらゆる感情を吸い込み、命さえも吸い込むような百の瞳を見たならば、多分逆の意味で不安になる。 戦闘の対象のみならず、それを目撃した一般人さえも生かしては帰さぬ忍びの貌《かお》を、百は手拭いの頭巾と口から下を覆う覆面で隠した。 春奈は指定した三体のラルヴァまでの進路をナヴィゲートしようとしたが、戸隠流忍者の飯綱百に道案内は不要だった。 画面に表示される、百の動きを示す点は、道路や線路、建物など無視し、ほぼ一直線にスパイラル・ラルヴァの現在地に向かって移動している。 屋根を飛び河を越え木々の枝を渡り、空を歩く。 忍びの道は人の道にあらず。 春奈が百にラルヴァの移動状況を伝えると同時に、学園各所の風紀委員からはラルヴァの現在地と現況の目視確認報告が続々と入ってきている。 それらの情報もまた、指揮系統の頂点である喜久子の元に集約され、慧海と幇や逢洲、そして迎撃者である百のカナル無線機にも伝達された。 ニ系統の情報は、その収集ルートによってズレや誤差があったが、二つの情報は往々にして、そのいずれとも異なる事実を明らかにさせる。 誤差や差異の大小それ自体が、追跡者にとっては移動速度や行動の規則性を読む重要な情報となる。 現在スパイラル・ラルヴァの侵入を受けている双葉島各所に配備されている風紀委員から、また幾つかの情報が入電した。 「こちら束司、双葉町駅前さつき商店街の西でラルヴァを三体視認したわ、第六班の警備区域に向かうみたいね」 「聖です、六班エリアのラルヴァが四体に増えました…訂正、ラルヴァは三体、あとひとつは、七機の百ちゃんです」 どう見てもラルヴァにしか見えない灰色の影、かつて優秀な狙撃手だったシャープシューター聖風華の異能に劣らぬ能力は、射手の動態視力と深視力。 狙撃手は銃で撃つ前に視線で撃つ、聖風華はかつて自身の異能として用いていた無風の弾丸を撃てる能力ではどうにもならない、弾道を曲折させる幾多の因子を瞬時に見抜くことができた。 赤いラルヴァと共に空を飛ぶ、色違いのラルヴァのように見えた濃灰色の影は、侵入したラルヴァを追尾する風紀委員の飯綱百。 人ならざる道を己が力で拓いていく忍びの走り、まるで飛行するラルヴァと共に空を飛んでいるかのような姿は、孤高なる者の強さ、そして美しささえ感じる。 長身巨乳だが、アマガミの桜井梨穂子に似たぽっちゃり体型の飯綱百、普段はおっとりした彼女が、ラルヴァを前に獅子と化した様は、他の風紀委員達を驚かせた。 百が今より少し昔、慧海と初めて出会った時、空を飛んでラルヴァを撃つ慧海を見た時の感動には及ばない。 百と慧海が最初に会った時、まだ十五歳の中学三年生だった百は実家のある長野県で飛行型ラルヴァ"麒麟"に襲われ、瀕死の重傷を負っていた。 双葉学園入学前の百は、異能の発動方法にまだ未熟ながら、当時"麒麟"による連続殺人を解決するため双葉学園に雇われていた海兵隊員、十四歳の慧海に助けられるまで、ほぼ丸腰で五体の麒麟を倒している。 慧海が倒すまでに弾丸八発を費やした麒麟が、廃材の鉄骨を喰らってコンクリの壁に縫いとめられ絶命してる様を見た学園の首脳部は、強力な根源堰止能力者、飯綱百のスカウトと入学後の便宜を決定した。 慧海と都治倉喜久子が拉致同然の入学をさせようとする上層部を"説得"し、性急な勧誘はせず飯綱百が自分自身の意思で双葉学園への入学を決めるまで待たせたおかげで、発足間もなく政治的地盤の緩い双葉学園は、千年の歴史を持ち現政権との係わりも深い忍びの組織との負け喧嘩をせずに済んだ。 スパイラル・ラルヴァとそれに追従する飯綱百は、ラルヴァとの交戦をすれば被害の出る商店街を抜け、建築中の建物が並ぶ宅地開発地域へと移動した。 強力なラルヴァと一対一で対峙するなら学園敷地内に何箇所かある、広く開けた運動場や公園、一人で複数を相手にするなら、隠れる場の多くある建築物密集地帯。 その開発区画の工事関係者は既に退避していて、対策本部と醒徒会のデータでは、現在無人となっている。 事前に教えられていた情報を百はもういちど生徒課長と春奈に確認し、更に自分自身の目で確かめ、その上で無人ではない状況もありうる前提で動いた。 慧海の教え通り、一人対多数の戦闘を仕掛けるのに最適な区域までラルヴァを追い立てた百は、忍び服の懐から鋼の忍具を抜いた。 既に慧海から随時の戦闘開始を許可されていた、その口火を切ったのは百の感覚と判断、それから、路地の先に見えたもうひとつの因子。 外出禁止令が敷かれた校内、それでも禁を破って出歩く奴が居るのは異能の対ラルヴァ戦も、国同士の市街戦も変わらない。 避難状況を確認する区民総背番号データにも、代返や、点呼者への付け届けと引き換えのお目こぼしなど、いくらでも抜け道はある。 日本国内での活動は初めてのスパイラル・ラルヴァの映像をスクープしようとしていた双葉学園報道部の連中の前に、スパイラルラルヴァが現れた。 彼らが狭い路地の行き止まりに来るのを待ち構えていたかのように現れ、レーザー、じゃなくて光る礫を発射しようとする。 絶体絶命と思われた瞬間、濃灰色の陰が報道部員の前を横切る、次の瞬間、巨大なスパイラルラルヴァが五メートルほどフっ飛んだ。 スパイラルラルヴァの回転軸、その外縁に打ち込まれた十字手裏剣。 命中率や貫通性が棒手裏剣より大幅に劣ることから、忍者小説の中だけの架空武器とされた十字手裏剣、しかし実戦では常に最良の投擲姿勢を取れるとは限らない、不安定な姿勢からでも放てる十字手裏剣は、投げ刃の間合いより近い距離の相手に叩きつけるのには最適の武器だった。 回転しながら飛ぶ十字手裏剣は、棒手裏剣やクナイでは到底不可能な、広範囲で不規則な傷を相手に刻む。 十文字の刃で肉を毟り骨を削る酷い傷をつけられれば、大概の人間はそれが致命傷ではなくとも、痛みと外傷ショックで戦意を喪失する。 実戦で負傷のショックから戦意をほんの少し翳らせた能力値9の人間は、地獄の道連れ覚悟で向かってくる能力値1マイナスの人間にあっさり殺される、それは戦闘力のみならず発動する異能も同じこと。 それに百が常に持っている小瓶に詰まったテトロドトキシン系の毒液を塗布すればどうなるかは言うまでもない。 その使い分けは、現代の火器における貫通力重視のフルメタルジャケットと人体効果重視のダムダム弾といった区分へと受け継がれている。 やはり創作の中で誇張された弾丸と呼ばれるダムダム弾もまた、実用性を疑う声や国際的な陸戦協定による禁止を余所に、戦場では盛んに使われている。 百の祖母、忍術の師匠でもある藜里の忍び頭が剃刀メーカーのジレット社に特注した刃物材を元に成型した、極薄の手裏剣、ほんの2gほどの鋼が、独楽の回転を停止させる。 強力な根源堰止能力による回転の急停止で反動《カウンタートルク》を発生させたスパイラル・ラルヴァは回転エネルギーの行き場を失い、位置エネルギーを暴走させたスパイラル・ラルヴァは、忍びの見えない手で投げ飛ばされたように壁に激突した。 一秒の何分の一かの間を置いて、忍びの武器である両刃の短剣、クナイが吹っ飛んだラルヴァの回転軸の頂点に突き立てられる。 スパイラル・ラルヴァは自壊し、無数のブロックとなって分解消滅した。 「藜流打剣術《あかざりゅうだけんじゅつ》、獅子嚇《ししおどし》」 一応、特撮ヒーローのように技名を言うのも忘れない、武道における残心の一環、それに、これで実家が営んでいる忍術教室への入門希望者が増えるかもしれない。 ラルヴァと高技能異能者との戦いを始めて目の当たりにした報道部員は腰を抜かしながらも、震える手でカメラを取り出そうとしたが、百はスパイラル・ラルヴァが自壊を始める頃には姿を消していた。 日本庭園の鹿嚇し、湧き水を受けた竹筒が上下する様から得た、振り下ろしと返しのアクションである振り上げで二連射の攻撃を放つ百の必殺技、獅子嚇。 片手の指で挟んだ二つの得物を時間差のニ連射で撃つ。 理屈ではすぐに思いつく単純な投擲攻撃だったが、実際、人間の筋肉構造や制御能力は、往復での連射が出来る作りにはなっていない。 それを可能としたのは、あらゆる自然物の動きを取り入れる忍びの術と、数百年の時を経た人工物である鹿嚇しの動きを模倣した百の想像力。 筋肉の力を主に振り下ろすのではなく、腕の重心が肘から手へと動く様をイメージし、投擲物を持った腕を落とす、筋力はあくまでもアシスト。 手裏剣と共に重心を投げ捨てたイメージで腕を上げ、重力が上下から前後に移動する様をイメージする。 鹿嚇しの切り先から水の雫が滴り落ちるように、ごく自然に前方のラルヴァへとクナイを落っことした。 地球の万有引力を我が物にするイメージが可能となったのは、慧海と共に出撃した宇宙空間で行った、無重力下での対ラルヴァ戦闘。 NASA出張で百独自の二連続斬撃、獅子嚇の抜刀術を完成させた後も、百は模擬戦やイメージトレーニングで術の研鑚を怠っていなかった。 小太刀の間合いでは抜刀術、打ち刃の間合いでは手裏剣やクナイ、長身な体が描くアルファベットの動きは、慧海との模擬戦で、体の理想的な動きは必ずアルファベットの24文字いずれかに当てはまるという持論を持つ慧海自身から盗んだ。 春奈の精神同調能力は、ラルヴァ一体の活動停止を感知する、一拍遅れて目の前のディスプレイでラルヴァの位置を示していたレーダーの輝点《プリップ》が消える。 春奈は骨伝導カナル無線機を起動させ、もう一体の位置を伝えようとしたが、百は既にそのラルヴァの位置まで一直線に駆けていた。 全無線機で聞こえるオープン回線で通知されるスパイラル・ラルヴァの位置情報は双葉島各所の風紀委員から、百のカナル無線機に続々と入っていた。 それだけでは百は動かない、風紀委員からの通報と春奈の精神同調能力による位置補足情報、二つのルートからの要素が揃うまで待つ。 百はそれに従って、春奈から無線連絡、あるいは予備回線である精神同調によるテレパス通信が来るのを待っていたが、百には二つ揃えなくとも動ける、例外的な判断基準があった。 ビルの隙間に一瞬見えた赤い反射光。 自分自身の目で見た物に最も重きをおく百は、二体目のラルヴァが居るであろうビルの向こう側に出るべく、鉤爪のついた縄を肩の上で回し、ビル三階の手摺りに向かって放り投げた。 またしても、レーダーの地図には人ならざる者の移動軌道が描かれる。 根源力探知と島内各所のカメラ、データリンクした衛星画像の情報を複合して、ラルヴァと異能者の現在位置を示すレーダー。 直線的に移動するラルヴァの横から、百の位置を示す白い輝点が接近したかと思うと、ラルヴァの輝点が赤から青へと色を変える。 根源力を失い、ただの機械となったことを示すレーダー画像は一瞬青く光った後に消滅し、飯綱百が二機目のスパイラルラルヴァを根源停止の後、完全に破壊したことを表示した。 特定の通話相手に向けたクローズ回線ではなく、同じチャンネルにあわせた人間全員に届くオープン通信で、風紀委員達の間に百の声が響いた。 「もしもし、七機《ゼロセブン》の百です、このくるくるラルヴァの止め方がわかりました、回転の中心軸、その頂点に横から異能攻撃を加えてください、異能ナシでも思いっきりやれば壊れます、中心軸の誤差は、え~と、2ミリぐらいかな、外すと凄く怒っちゃうので気をつけて」 「こちら第六班《ゼロシックス》、了解」「レンジャー五班《ゼロファイ》、了解《レンジャー》」 飯綱百は、電子十三課から慧海経由で送られてきたスパイラル・ラルヴァの情報、要点を邦訳された北極圏ナルヴィクでの交戦記録に出ていたスパイラル・ラルヴァの停止分解方法を、一通り試した。 物凄く大きいドリルをブチこむ、とかの実行不可能な物はともかく、それらの方法の大半は、北極圏とは気候も条件も異なり、地磁気も大幅に違う日本に出現した、ノルウェーに出てきたスパイラル・ラルヴァと同一かどうかも怪しいスパイラル・ラルヴァには通用しなかったが、そのうちの一つが「当たり」だったらしい、二体を撃墜し、二度確かめた百は、三体目の追尾捕捉をしながら他の風紀委員に伝達した。 飯綱百の機動七班での認識番号は七番、席次は七番目だが風紀委員としては特別に、逢洲と慧海、そして外部の専門家による近距離、中長距離の集中的な特訓を受けていて、日本に来るに先駆けて双葉学園風紀委員のデータを見た幇緑林も、百に会いたがっていた。 日々の激しい訓練をこなしている百は、最近しきりに休みを欲しがる、何日か休暇を貰って里帰りをしたいらしい。 百の故郷である藜の忍び里に行けば、訓練にも制約の多い双葉学園では難しい、生命に危険が及ぶような熾烈な修行が出来る。 高度なチューンを施した車が乗り手しかわからない声で、更に強力なエンジンや足回りを欲するように、彼女は力を望んだ。 十六歳の飯綱百は体力と成長の黄金期にあった。 百を鍛え、その成長を見守る慧海にとって飯綱百は風紀委員会の部下であり、また、慧海が思い描く、自分が近い将来なりたい姿だった。 少なくとも慧海は、あたしはまだ成長中、あと数年のうちにはモモみたいなばいんばい~んになれると信じてる、もう発育の止まってしまったアイスがかわいそうだとも。 バカじゃねぇの。 さっきから遠くで響いていた、運動会の太鼓のような音が一旦消えたことに百は気づいた。 学園敷地内の広大なグラウンドに追いたてられたニ編隊六体のスパイラル・ラルヴァを相手に、情報待ちをしながら忍耐強く牽制砲撃をしていた重武装集団の機械科三班が、百が肉弾戦で得た情報をきっかけに攻撃を開始したらしい。 百は僅かな無音と空白の後で聞こえてきた、樵《きこり》が木を切るような連続音に微笑む。 あのやたら尾を曳く音は、三班がお得意の精密狙撃をしているに違いない、確か三班はこないだ、警視庁の銃器専従班からその操作技術と共に頂戴した対物狙撃銃《エレファント・ガン》で銃剣格闘をして遊んでてブッ壊してしまい、今は大口径狙撃銃を装備していなかった。 きっとあれは。山口いいんちょーが風紀委員室のロッカーに鍵もかけず放り込んでいるバレット五十口径ライフルを、三班のひとたちが勝手に持ち出したに違いない。 いいんちょーが帰ってきて、ランエボが新車で買える代金を払ったっていう新品のライフルが、発砲済みの中古品になってたら泣くかな。 きっと涙目になったいいんちょーはまた機嫌直すまで三班の人たちにいいコいいコされるんだろうな、その時はわたしもナデナデしてあげよう、と思った。 双葉学園第三総合棟最上階にある、生徒科職員が煙草やサボリの時間を過ごすティーラウンジを占拠した、臨時のラルヴァ侵攻対策本部指令室。 春奈と喜久子の前にはいくつものモニターが並んでいる。 ちょっと見にはアニメに出てくるオペレーションルームみたいな外見だが、モニターは喜久子がタダでかき集めたTFT液晶の型遅れ品。 古いモニターはPCの自作とかやってる奴にこまめに声をかけていれば、「いいよ、何枚?」って具合に貰えたりする。 二人とそれを補佐するスタッフは三機編隊のうち二機を破壊されたスパイラル・ラルヴァを示す輝点《プリップ》と、それを追尾する機動七班の飯綱百を示す輝点を見つめていた。 追尾する百と死に物狂いで逃げているラルヴァ、一対一の戦闘となった百はうまく戦闘による周辺被害を抑えられる、双葉学園の広いグラウンドに追い立てている。 百が性急に攻撃を仕掛けず、こちら側に有利な位置まで追い込んだのは、一対一がそうでなくなる不測事態を見越してのこと。 飯綱百は廃墟の中を駆けていた。 一九九九年のラルヴァ大量発生を受けて作られた双葉島と双葉学園、全体的に新しい島内の建築物の中には、早くもお役御免となった物もある。 政府内の異能者機関が全国からかき集めた異能の子供、その受け入れには追いつかない双葉島と双葉学園の工事の中で急造された旧校舎。 プレハブと鉄筋コンクリが混ざり合った突貫作業の校舎は、潮風対策をしていなかったため錆びの進行したプレハブと、法改正で使用不可となったため大量の不良在庫となった海砂コンクリを買い叩き、文字通りの水増しとケチった鉄筋で建てた旧校舎。 その後すぐに新校舎が出来てからは、施工したその年の内に壁があちこちひび割れた旧校舎は早々に引き払われ、倉庫や市街戦訓練場となった新しい廃墟は取り壊しを待つ身だった。 春奈からの位置情報を受け、旧校舎区画の中を逃げ回るスパイラル・ラルヴァ、それをしつこく追跡する百。 棒手裏剣と十字手裏剣を組み合わせた牽制攻撃でスパイラル・ラルヴァを誘導していた百は、一対一の戦闘に有利な学園のグラウンドに達した後も追跡を続行した。 防戦する側にとっては広く開けていて支援攻撃が受けやすく、侵攻する側にとっては自身の姿が丸見えとなる、百にとって有利な芝生のグラウンドを素通りし、狭い中に崩れやすい廃墟が詰め込まれた、追う側には不利な旧校舎区画に達するまで追跡と威嚇攻撃を続行する。 旧校舎のひとつである大きなコンクリむき出しの廃墟へと追い立て、上へ上へと追い上げ、写真現像に使っていたという窓の無い一室へと追い詰める。 対策本部では、本部長の都治倉喜久子とオペレーターの春奈が、モニターを見つめていた。 侵攻が開始されてからもうすぐ一時間、二人とも対策本部にあった四角いカップやきそばを食べながら観戦している、喜久子は大盛り、春奈は麺玉がふたつ入った超大盛り、マヨネーズつき。 喜久子は以前、同じように対策本部長になった時、カップラーメンを食べながら作戦指揮を行ってキーボードにスープをブチまけ、電算課より作戦活動中のカップラーメン禁止を言い渡されている。 一応、カップやきそばも作戦室内での湯切りは禁止されていたので、長丁場になりそうな作戦指揮と観戦に備えて給湯室で二人分のやきそばを作ってきた。 春奈は喜久子がうっかり流しにブチまけた後、こっそり麺を拾い集めたカップやきそばに温泉卵とマヨネーズを落とし、うまそうに食べながら百のサポートを行っている。 「さすが百ちゃん、あっというまにラス1ですね」 喜久子がヤキソバを頬張りながら感嘆の声を発した次の瞬間、百の位置を示す点とほぼ重なる位置にある、スパイラル・ラルヴァを示す赤い輝点が、二つに増えた。 ! 喜久子はカップやきそばで液晶画面を汚した。 「二体…このラルヴァは分裂増殖するの?」 根源力探知というまだ研究中の原理を運用したレーダーはしばしば作動の時間的ズレやエラーを起こす、二つの輝点はまだ赤のまま レーダーよりも正確な捕捉を可能とする春奈は黙ってモニターに視線を落としながら、自らの精神同調能力が伝えてくるものに耳を傾けている。 「いえ…」 春奈の顔は蒼白だった、口からはやきそばが垂れている。 「スパイラル・ラルヴァは飯綱さんの攻撃でたった今…真っ二つになりました…」 飯綱百は既に、スパイラル・ラルヴァを周辺被害を防止しつつ確実に制圧することに加え、希少なスパイラル・ラルヴァの標本を確保することを視野に入れて行動していた。 スパイラル・ラルヴァを確実に破壊できるグラウンドでの交戦を避け、閉じ込めるのに最適ながら人的被害を抑えられる廃校舎に追い詰めたのはそのため。 既に自壊させた二体とは別に、原型を留めたまま活動停止をしたスパイラル・ラルヴァがあれば、研究や分析は大幅に進む。 それらの資料が時に攻撃より重要な武器となることは、ノルウェーの異能者機関が収集した情報に頼った今回の治安出動でも明らか。 外部外国の異能者機関にスパイラル・ラルヴァの研究データを提供すれば、その貸しはいずれ大きな利息と共に返ってくる。 廃校舎の分厚い壁に囲まれた一室にスパイラル・ラルヴァを追い込んだ後、一旦戸口の前で壁に背を向けた百は、背中から一尺四寸の小太刀を音もなく抜刀した。 ラルヴァの回転する勢いで閉まった薄いベニアのドアに耳を当て、音と反響から大体の位置を推測した後、草鞋履きの足で蹴り開けて室内にエントリーする。 狭い密室に追い込まれたスパイラル・ラルヴァ、この知能があるのかさえわからない独楽に防戦の態勢を整える暇を与えず、銀の輝きを抱いた灰色の影が飛び込んでくる、床を無視して壁と天井を走るような忍びの動き。 百は片手で摘むように握っていた小太刀を、学生の鉛筆回しのような動きでクルリと指で回し、車の板バネを削り出して作った小太刀の峰をスパイラル・ラルヴァの脳天に叩き込んだ。 この無機物集積型ラルヴァが根源を停止させられ、その要となる回転軸の破壊に反応して自身を構成する無機物の結合を分解させる前に、百の小太刀で両断すれば、自壊分解させることなく停止させられる。 スパイラル・ラルヴァを原型のまま殺せる。 高品質ながら量産にはコストがかかりすぎる故に生産中止となったガーバーのハイスピード・ナイフに似た素材と製法の、クロムメッキ仕上げを施した板バネ削り出しの小太刀が軌跡を描く。 刀身を回転させる太刀筋、円の下端で刀を返して二の太刀で斬り上げる、回転を停止させたスパイラル・ラルヴァが自壊する暇を与えぬ斬撃、アルファベットのQを描くクロムの輝き。 百にとって峰打ちは不殺の剣術ではない、対象を"破壊"する上で切断《カット》ではなく打撃《パンチ》が有効と判断した時には、峰で叩き砕く。 峰撃ちでスパイラル・ラルヴァの頭頂部を壊し回転を止めた百は、そのまま小太刀を舞わせ、スパイラル・ラルヴァを鋭い刃で斬り上げた。 フォロースルーには力を入れないというバッティングの原則に従い、手首の柔軟を保ちながら、無機質のラルヴァに板バネの小太刀を鞭のように食い込ませ、この大きな独楽を出来る限り原型を保ったまま、逆袈裟掛けに両断した。 四角いカップの底に貼りついたキャベツを箸でつまみながらモニターを注視している喜久子の無線機にコールが入った。 「あの~機動七班《ゼロセブン》の百ですが、こっちのお仕事終わっちゃったんで、あっち手伝ってきていいですか~」 二つに増えたラルヴァを示していた輝点は、レーダーから消えた。 【danger zone6~黒白黒~hei bai hei~後篇】おわり 終編につづく
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/929.html
【名前】柾木 桐香(まさき きりか) 【性別】女 【所属】科学 【能力】レベル0 【概要】 とある高校の1年生。上条当麻のいるクラスや黄泉川愛穂のクラスとは別のクラス。 学校生活は至って普通で、暇さえあれば自身が住む第7学区を中心に友人とともにブラブラしている。 お調子者な所もあるが、友人からはいろいろな店の情報や都市伝説を知っている知恵袋と見られており、そのことで頼りにされることもある。 普通に遊んでいるだけの場合もあるが、単独行動の場合はほとんどが「胸を大きくする効果がある店や品物探し」である。 つまり胸の大きさに対して、御坂美琴顔負けの執念を持つ。 その理由は、自らが通う高校で別クラスの同級生・吹寄制理や転校生の姫神秋沙、別クラスの担任・黄泉川愛穂、鉄装綴里を、 そして学外では風斬氷華を偶然頻繁に目撃するといった感じで、そうそうたる面々を目の当たりにしてきたため。 他の場所でもなぜかこういった面々と遭遇する確率が妙に高い。それに加えて自分の胸が御坂美琴以下なのもある。 少しでも胸が大きくなるという噂を聞いた製品にすぐに飛びつき散財することや、 胸の大きな女子学生を付け回したり、質問攻めしたり、揉んだりして、風紀委員に職務質問されたり場合によってはお世話になることも。 高校の近くのファミレス(御坂美琴が店の料理に乳を大きくする成分が含まれてると思いこんだ所)や、 『恵みの大地』に網を張っている。最近『百来軒』もリストに加えようとしたのだが、いまだに店を発見できていない。 そこの店主が自分の通う高校の先輩 であることも当然知らない。 肉体に関与する能力や、何かを調べる系統の能力者をとても羨ましがっている。身体能力は普通の女子高生と何らかわらない。 【特徴】 身長160cm、初春飾利くらいの黒髪ショートカット。全体的にスレンダーな感じで胸はお察しください。 服装は季節問わず胸元を隠すものを好む。驚いたときにムンクの叫びみたいなポーズをとる癖がある。 常に胸ポケットにペンとメモ帳を持っている。 【台詞】 口調は基本的に普通だが、どこか長ったらしい説明口調になることも。 「ぬーん『百来軒』ってどこにあるんだぁー!第6学区のどこかなら見つかりやすいって噂を聞いたんだけどなー!」 「あなた胸大きいですね。年は?サイズは?いつから大きくなりましたか?それからそれから……やばっ、風紀委員呼ばれたっ!逃げろー!」 「これが噂の『ムサシノ牛乳』か……ってGパンに黒いライダーズジャケットのお兄さんに最後の1つ、かっさらわれたー!」 【SS使用条件】 死ななければいいのよ
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1457.html
【名前】沖多 晦(おきた つごもり) 【性別】男 【所属】科学 【能力】空力鉤爪(エアロクロー)レベル3 【能力説明】 指先から、圧縮した約10cmの空気の爪を形成する能力。 一度に最大で5本の爪を形成できるが、爪は針ぐらいの細さ。 指先から飛ばすことも可能だが、飛距離が4m前後しかない。 【概要】 風輪学園高等部3年生。実は日本人とドイツ人のクォーター。 一七〇支部所属の風紀委員であり、リーダーである片蔵志浄を補佐する支部の副リーダー的存在。 寡黙かつ冷静沈着な性格で、補佐としては相応しい人物といえる。 しかし体格と顔つきが幼く、中学生と間違われやすい。本人もそのことを少し気にしている。 寡黙なせいか無愛想に思われがちだが、ボランティアも積極的に行っており、小さい子にも優しい。 しかし、子供や女性でも犯罪者であれば、一切の容赦をしないという非情な一面も持っている。 管轄や職務規定を守るタイプの風紀委員のため、風紀委員であるにも関わらず校内の問題には関与しない。 小柄な身体を生かした体術が得意。趣味はライトノベル小説を読むことらしい。 【特徴】 黒髪のショートヘアで所々に白いメッシュを入れている。幼い顔つきだが目つきは鋭い。 身長は159cmと、高校3年生の中では小柄。首にヘッドフォンをかけている。 【台詞】 体格や顔つきはアレだが、喋り方は普通。 「この空気の爪を甘く見るなよ?これはパイプをも簡単に切ることができるんだからな…!」 「いつになったら背が伸びるんだ……?俺はもう高校3年生だぞ?」 「今日は新刊が出てるのか。帰りに本屋に寄るとしますか。」 【SS使用条件】 特に無し
https://w.atwiki.jp/inougakuentoshi/pages/169.html
【名前】亜主羅要(あすら・かなめ) 【性別】女 【学年・職業】32/風紀委員顧問 【容姿】 長い黒髪を綺麗なみつ編みに結い上げる/眉が太めで、眼はいつも伏せられぎみ。煌めきにはかける地味げな雰囲気だが、顔の作りは整っている/口元にほくろが一つ/身長156㎝と比較的小柄だが出るところ出たトランジスタグラマー 灰色のカーディガンにタイトスカート、丸みのある革靴といった至極地味な教師の見た目。両手にはめられた鋼の籠手がその格好のなかで異彩を放つ。 【性格】 常に他人に「さん」をつける礼儀正しい女性。己の能力は戦いでなく『殺人』に適している事を知っているため、戦いを好まない。しかし『一線』を越えたものには容赦せず、むしろ能動的に殺しにかかる触れ幅の大きい性格。親子である。 もと極道一家の一人娘であり、感情が高ぶると地元の方言が出る。普段はあまり多くない口数も多くなる。 【能力】 【気(オーラ)】 空気を読む、言わずして悟る、見ずして受け止める等の、人間の無意識が産み出す潜在能力を束ねて高めた異能。 シンプルなエネルギーであり、サイコキネシスに限りなく近いものとされる。 しかし、サイコキネシスはそれ単体で攻撃手段となりうるが、オーラはなにがしか物体を通すことでその真価を発揮する。元を正せば物体の保有する分子の底に眠る力を解放する物だからだ。さらに、最も『個人の精神的性質』が浮き出る異能としても知られる。 彼女のオーラが持つ特性は『浸透』 度合いはオーラを練り込む時間に比例し、素で打っても相手の内部に直で打撃の威力を浸透させる特性を持つ。 オーラをある程度練り込むと表面に一切傷をつけず内臓のみを抜き取る等、暗殺者じみた芸当が可能。 またオーラの操作に特化しており、高質化させ防御壁を築く等ということも。 また彼女は薬師としての腕も高く、専用に設えた薬剤をオーラによって体内に浸透させ治療する等の芸当も得意とする。 身体能力はまさしく武練の極地。籠手をつけず、オーラを用いずとも屈強な男を絶命させる拳打を放てる。小柄で地味な見た目からは想像もつかないが腹筋はばっきりシックスパック。 オーラの色は『鋼色』 【概要】 元西日本裏社会を牛耳っていた極道連合『十重神将会』の一柱、亜主羅組の一人娘。 しかし、再従兄弟に当たる『藤波組』の末っ子の乱心を聞き入れ制裁に乗り出すも完膚なきまでに敗北し、女として消えぬ屈辱を刻まれ子を宿す。 それ現異能学園風紀委員の亜主羅神であり、現状唯一、繋がりのある血族。 そして当人は藤波武、現在組織で剣を振るう鬼武者『ゼロセン』その人。 己の体に穢れを刻み込まれたと悲嘆にくれた彼女は自ら亜主羅の家を去り、戦いの折り己がつけた傷によって死にかけていた藤波武を拾い、せめて子の幸せを考えようと一年ほど同居していた。その過程にも様々な事があったが概ね本スレで語った通り。 はじめての稽古で躊躇いなく兄弟子の目を潰す、組手と実戦の区別がつかないなど戦狂の藤波の血を成長の過程で感じさせることに恐れを抱き、神を学園都市に送り込んだと言うのが本当の所 己の手で殺そうとしていたゼロセンの死、息子の失踪を受け、戦闘の特別講師兼風紀委員顧問として学園内にポストを得る。 『解説』 むしろこのキャラシを見て性癖以外の何を感じるのか教えてください。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/501.html
【名前】待宵 珊瑚(まつよい さんご) 【性別】女 【所属】科学サイド/風紀委員(ジャッジメント) 【能力】組成解析(アナライザ)レベル0 【能力説明】 電子線を対象物に照射することにより発生する特性X線を感知し、構成元素を分析する能力。 要するに透視能力の亜種であるわけだが、レベル0なので精密機器でしか感知できないレベルの電子線照射しか出来ず、当然のごとく特性X線の感知など出来ない。 そのくせ拡散力場はしっかりあり、都合よく風紀委員の使用する無線機の電波を邪魔することもある。 【概要】 第七学区にある高校の風紀委員。高校二年生。 性格は基本良い奴だが、どこか冷めている。風紀委員としては特筆するほどの正義感を持ち合わせているわけでもなく、 上に『やめろ』と言われればそれがたとえ納得のいかない判断でもすっぱり『はい、やめます』と答えてしまえる。 ただし、何故かいつも現場で高位能力持ちの犯罪者とばったり遭遇するなど不運な境遇に陥る。 当然、彼女自身はただのレベル0で、しかもバックアップが本職なので戦闘能力はほぼないに等しい。 しかも能力のせいで電波状況が悪いので本部との連絡がとれず、自分の判断で高位能力者を拿捕しなくてはならなくなることも多い。 ただ、一応『犯人の能力を解析・対抗策を練る』のが本職である為、その技能を応用してレベル0なりに頑張ることもできる。 【特徴】 黒髪を肩で切りそろえている。身長は一六五センチほどあるものの無乳。尤も本人は気にしていない。 一年中肘を捲くった長袖のYシャツと膝上三センチのスカートという制服を着ている。 【台詞】上司には敬語、同格・部下には若干高圧的。どちらも低血圧っぽくあまりやる気は感じられない。 「あー……、はい、はい。分かりました。じゃあ犯人の追跡はやめます」 「……ええ? ちょっと待ちなさいよ。電波、電波がっ……! おま、私一人でコイツに対処しろっていうの……?」 【SS使用条件】とくになし
https://w.atwiki.jp/assault_lily/pages/805.html
ハイプレス戦術 戦場にいる小物のヒュージにプレッシャーをかけてノインヴェルト戦術のパスコースを作り、早めにギガント級にショットを叩きこむ戦術のこと。 ヘルヴォルはこの完成を目指している。百合ヶ丘の2代アールヴヘイムやレギンレイヴもこの戦術をサブ戦術としている。(*1) ページ上部へ移動 生え抜き 一貫校がほとんどであるガーデンにおいて、中等部などの下部課程でガーデン独自の教育を修学している者と、編入などで中途に入学しそれらを学んでいない者では、明確な差が生まれる。この場合独自の教育を下部課程で修学済みの"内部進学"者は「生え抜き」と呼ばれる。(*2)"生え抜き"はガーデンによってどの時期からの在籍を指すのかがそれぞれ異なる。※(*3) ページ上部へ移動 一つ貝 鎌倉府立桜ノ杜女子高等学校における擬似姉妹契約。 詳細はリンク先を参照。 ページ上部へ移動 日の出町の惨劇 数年前に豊島区方面ケイブ討滅作戦(*4)にて起きた、多くのリリィと民間人が命を落とした戦い。その発端となったのが当時のLGヘルヴォルである。 指揮官の采配ミス、敵戦力の過小評価、人材の運用方法などが重なって起きた惨劇とされる。(*5) なお一因として、この時豊島区を守るべき守備担当(国定守備範囲)である私立ルドビコ女学院の、当時唯一のレギオンであるLGテンプルレギオンが八王子方面への出撃で対応が遅れた。東京の広域エリアディフェンスによって都心部でのギガント級出現の可能性をほぼ無いと見ていたが故に起きた事であったが、それ故に解明できていない点も残されている。(*6) 戦史の残る大敗だった。(*7) エレンスゲはこの件を理由に校長を更迭し(*8)、関東中のガーデンが参加する「ノインヴェルト戦技交流会」への参加を禁止されている(*9)。 ページ上部へ移動 ヒヒイロカネインターナショナル社 日本のCHARMメーカーで、メイカーズの一つ。 CHARMの命名は特にこだわりなく様々なところから取っている。 詳細はリンク先を参照。 ページ上部へ移動 ヒュージ 50年ほど前に突如として地球に現れた、リリィたちの敵となる異次元の(*10)巨大生命体。 ヒュージ細胞と呼ばれる巨大化細胞の暴走が生んだ生命体。捕食、寄生、成長を繰り返すことで多様な形状を獲得し、多くの種類が確認されている。大きさや強さによって等級が分かれ、スモール、ミドル、ラージ、ギガント、アルトラといった分類で区別される。 なお"ヒト"に寄生することは出来ない。((http //twitter.com/assault_lily/status/1823734697664635304) 出現からわずか1年で世界人口の30%を減少させた。(*11) 日本はヒュージ戦争の最激戦区である。(*12) 出現はステルス飛行による空からの飛来と、「ケイブ」とよばれる異次元ワームホールからの出現という2種が主となる。 ミドル級までは通常兵器での撃退が可能だが、ラージ級以上に属するヒュージはCHARMでなければ打倒することができない。 さらに、ヒュージたちのリーダー格として巨大な「アルトラ級」と呼ばれるヒュージが存在し、これに至ってはCHARMを使った連携必殺攻撃(ノインヴェルト戦術など)でしかダメージを与えられない。 ギガント級は単独での討伐は不可能。(*13)ノインヴェルト戦術などの集団戦術無しで完全討伐は出来ない。(*14) アルトラ級は、マギインテンシティの高い状態でなら1撃で倒せることもあったり、強い結界を持った個体だと数発を要したりする。(*15) 近藤貞花のギガント級と1対1で20分以上持ちこたえた話や、今川誉のラージ級23体斬りは有名な話。(*16) ラージ級には成長限界個体である「グレーターラージ」という分類がある。戦闘力はギガント級相当だが、ネスト営巣能力が無い点で違いがある。やはりギガント級と同様ノインヴェルト戦術でしか倒せない(*17)......とされているはずなのだが、出江史房や石塚藤乃など、こちらは単独討伐をなした実例が存在する。(*18)(*19) ヒュージ粒子の濃度を測る事で、濃い場所にケイブの発生や、ヒュージの進行ルートを予測する事が出来る。(*20) + 各媒体での違い 各媒体での違い アニメ「アサルトリリィ BOUQUET」 夢結「ヒュージとは、通常の生物がマギによって怪物化したものよ。」(3話) 二水「ヒュージを形作るのは全てマギの力だから、ヒュージはモノを食べたりしないはずですぅ。」(7話) 神琳「マギを失えば、ヒュージは巨体を維持できず、その場で崩壊するはずよ。 軟組織は一晩もあれば無機質まで分解され、骨格も数日で。」(7話) 百由「ヒュージのDNAは多層ゲノム重複を起こしていて、これまで地球上に現れたすべてのDNA情報を備えていると言われています。その中にはもちろん、ヒトのモノもあって、"方舟"に例える学者もいるほどです。」(8話) 『一柳隊、出撃します!』 ヒュージとは、それ単独で発生、誕生してきた生命体ではない。地球上の生物にヒュージ菌が取りつくことで巨大化、異形化を繰り返してきた怪物たちである。 ~ 厳密にいえば、圧倒的な火力で攻撃を加え続ければ通常攻撃でもギガント級を倒す事は可能なのだが、あまりにもエネルギーのロスが大きいため無理に等しいとされている。 ヒュージを生み出すネスト ケイブの出現地点は特殊な粒子を測定することで予見できる。一方ヒュージの拠点のことは「ネスト」と呼ばれる。(*21) ケイブがネスト主によって成長させられる事でネストとなる。(*22) G.E.H.E.N.A.の研究によるとネストは水のある所(海や湖、大きな池など)に作られる。(*23)陸上(*24)や地底湖(*25)に作る場合も確認されている。 ネスト周辺では結晶化したマギが水面に浮かび、まるで流氷のような光景になる事があり、戦闘の足場として利用できる。(*26) ネストは女王蜂的な存在であるアルトラ級かギガント級が存在するのでその討伐をもってネスト討滅となる。 (*27) ネストにはS級、A級といった格付けがある。アルトラ級ヒュージを主とするネストはS級である。(*28) ガンシップなどでの偵察時にネストのマギ総量とマイナス濃度を測定しており(関東近郊だとメルクリウスの飛空艇団が行う)、その数値でランク分けされる。マイナスマギの量と濃度が一定数を超えるとアルトラ級でないと営巣出来ないので、その姿が確認されてなくても主はアルトラ級と推定される。(*29) ネストには自己防衛機能があり、攻撃すれば反撃してくる。(*30) アルトラ級は基本的にネスト営巣が主な働きであり、戦闘はギガント級が行う。ただし何らかの理由でネストを失ったりして新しいネストを探しているアルトラ級は凶暴で攻撃的になる。こうしたアルトラ級のことを「巣無しのアルトラ」と呼び、この状態のアルトラ級は攻撃してくる。(*31) S級ネストの中でも特別なネスト(7大アルトラなど)が活性化すると、それに類するネストが呼応して活性化、狂暴化する(ネスト呼応現象)。(*32)その際はそれぞれのネスト上空にオーロラが現れる。 新潟県佐渡ヶ島に現れた7大アルトラが1体ファーヴニルの場合、百合ヶ丘近海のS級ネスト(距離にして約300km以上は離れている)にまで影響を与えた。(*33) 特型と種の固定 普通のヒュージとは違った特徴を持つ個体を「特型」と呼ぶ。(*34) ミドル級は変異体(特型)が生まれやすい。(*35) 仮説では、特型ヒュージがスモール級から成長してギガント級となりネストを営巣、そのネストの大きさと抱えるヒュージの数が一定数を超えると種として固定されると言われている。(*36) 特殊な能力を持った特型が種として固定されると、その能力は、その種だけではなくヒュージ全体にも一般化される。マギリフレクターなどはこのようにして一般化された。(*37) ヒュージは種としての固定がされはじめた地域に多く発生する傾向がある。ヒュージ名もその地域での通称。例えばスペイン語の「クレシエンテ」で呼ばれる種はスペインで最初に種として固定し世界に拡散した。(*38) ページ上部へ移動 ヒュージサーチャー 通信機能やヒュージやケイブを探知する機能の付いた携行装備。同種の探知機能がCHARMにも付いているが、ヒュージサーチャーはより広い範囲を索敵できる。(*39)(*40) 大量の負のマギによって機能が阻害されるとあるが(*41)、その時の対象がステルスを持っているはずのグンタイアリなので、詳しくは不明。 CHARMメーカーやCHARMオプションパーツメーカー(CHARMメーカーのサードパーティ企業)が製造販売している。(*42) ヘッドタイプやリストタイプ、ゴーグルタイプなど様々な形状のものがある。(*43) ヘッドタイプはホログラムコンソールが見える?(*44) 一部のサーチャーにはホログラムコンソールが搭載されている。(*45) ガーデンにはより大型で高性能なものが配備されている。(*46) ページ上部へ移動 ヒュージの姫 人でありながらヒュージを従える存在。(*47) G.E.H.E.N.A.の研究者たちが作り上げようとしている。 一定以上の強化実験を受け、狂化を乗り越えた強化リリィのことをG.E.H.E.N.A.では「ヒュージの姫」と呼称している。 リリィとヒュージ双方の特性を獲得し、人でもヒュージでもない特異な存在である。 同個体のヒュージ細胞を使用した強化リリィは波長が一致する。 「姫の扉」を開いた強化リリィは"ツガイ"を持つ資格を得(*48)、自身と近いマギの波長を持つ者"ツガイ"と手を繋ぐことで、特別な能力を発揮することができる。(*49)(ヒュージの姫の力) 「ヒュージの姫」一覧 生まれながらの強化リリィ:胎児の時にヒュージ細胞を埋め込まれた者。ヒュージに仲間だと認識されるため、"普通の"ヒュージを引き寄せるが攻撃を受けない。(*50)岸本・ルチア・来夢 佐々木藍 ルイセ・インゲルス(? あくまでも強化の時期に関して来夢や藍と「同じような感じ」と言われる(*51)に留まる) 後天的にヒュージの姫の性質を獲得した者御前(? 強化施術によって実験体ヒュージを操る能力を得た事からの推察(*52)) 司馬燈(*53) 不詳神郡鞠萠ら「鞍馬山の姉妹たち」(全13名。レギオン単位で「ヒュージの姫」となるべく特別な強化を受けた実験隊。(13SistersProject)(*54)強化の時期およびその試みが成功したのかが不明) ページ上部へ移動 ヒュージの姫の力 ヒュージの姫の資格を有するもの同士が手を握ることで発動が可能な特殊能力。 二者の使用するマギの波長が極めて近くなければ発動できず、姫の資格を持つだけでは使用することはできない。(*55) ページ上部へ移動 ファーヴニル アルトラ級ヒュージ。世界7大アルトラのうちの一体。 「竜の巣」と呼ばれる新潟佐渡の巨大ヒュージネスト「柳都S級ネスト」の主。2代アールヴヘイムにより討伐される。(*56) ノベル『アサルトリリィ グローリー 電撃新潟奪還戦 小説完全版』に登場。 ページ上部へ移動 ファンタズム いくつもの仮定の世界線を覗き見て、理想的な結果に至るための動きや条件を、空間単位で瞬時に理解することができるレアスキル。 自己の仮定から未来の世界を脳内で再生して答えを得ると、周辺の人間にテレパスや共感で伝える。 サブスキルは「虹の軌跡」。 レアスキル固有技は言及無し。 詳細はリンク先を参照。 ページ上部へ移動 風紀委員 ガーデンにおける風紀委員は、一般のそれとは役割が少し異なる。 校内の「リリィの権利を守り」、同時に「リリィの行き過ぎた行動を監視する」が仕事となる。具体的にはG.E.H.E.N.A.等からリリィを守ったり、逆にリリィによる越権的な行動を戒める。「リリィの権利を守り、人民のためにリリィを監視する」のである。(*57) リリィとしての正しさを最も重要視し、各ガーデンの文化や状況は鑑みないことも多々ある。 その長ともいうべき風紀委員長は各ガーデンでは変わり者とみられることもある。 常にリリィとしての正義とは何かを突き詰める者達がこの委員会の所属を希望する。(*58) この風紀委員の性質から風紀委員長とそのガーデン内の規則を司るものが一致しないことの方が多く、そうした百合ヶ丘女学院では学内風紀を司るジーグルーネと風紀委員長は別個に存在する。(*59) リリィを裁くのは各校横断の「ガーデン横断風紀委員会(別称:ジャスティファイ」が司っている。(*60)(*61) ガーデン横断の風紀委員を設置する事はガーデン設立の必要条件である。(*62) 風紀委員になるには私塾闘星塾の闘星塾指定講習を受けることが必須とされている。(*63) 風紀委員会の設置はガーデン開設の条件となっているため、風紀委員会が無いガーデンは存在しない。また、風紀委員長の空位も認められない。(*64) 公開済みの風紀委員長一覧 ガーデン 名前 百合ヶ丘女学院 岡田綺更槇若菜(前風紀委員長) 聖メルクリウスインターナショナルスクール クリスタ・フリュクベリ 鎌倉府立桜ノ杜女子高等学校 富本眞魚 シエルリント女学薗 金藍玉 相模女子高等学館 伊東苗陽 アルケミラ女学館 伊丹桜織 城ヶ島工科女子高等学校 逗子国際女子高等学校(廃校) 御台場女学校 藤田槿 イルマ女子美術高校 宮本煌椋 私立ルドビコ女学院 藤元・バルビナ・乙女 エレンスゲ女学園 坪井七保 神庭女子藝術高校 本間秋日 聖橋大学附属女子高等学校 中島緋彩 甲斐聖山女子高等学校 玉造女子高等学校 那賀大串女学園 那須女子高等学校 羽衣女学園高等学校 幕張科学技術女子高等学校 柳都女学館 アンブロシア女学苑高等學校 九嶺女学園 鞍馬山環境女子高等学校 市立小倉医科女子高等学校 眉山高等工科女学校 福岡天神女子高等学校 鹿野苑高等女学園 スイティエン・ヴオン ヘイムスクリングラトレードゴード ボストンブレイヴァーズガーデン ページ上部へ移動 ブーステッドスキル 通常のレアスキルにはない効果を持つ強化リリィの扱うことのできるスキルをブーステッドスキルと呼称する。 強化が強すぎたり、リリィが耐えられなくなると「狂化」といわれる状態となり暴走、人に危害を加える「ヒュージ」に近しい存在となってしまう。このため狂化が確認されると強化リリィは「処分」される。(*65) 狂化したリリィのことを「成れの果て」とも呼称する。 魔術刻印によってヒュージ側の負のマギを時限的だが直接扱うことが出来るようになり、ヒュージ由来のスキルである「ブーステッドスキル」を起動できるようになる。(*66) 詳細はリンク先を参照。 判明しているブーステッドスキル一覧 リジェネレーター アルケミートレース エンハンスメント エーテルボディ ドレイン アストラルガーダー 連続強化補助 ノスフェラトゥ マギリフレクター ブーステッドインサニティ ページ上部へ移動 ブーステッドCHARM CHARMの一種であり、「CHARMブースト」(未定義語。マギクリスタルコアに手を加えるタイプのCHARMの強化技術を指す模様)が施された機体のこと。B型兵装などがその代表格である。マギクリスタルコアをいじる為、外見上の変化があり肉眼で判別できる。(*67) CHARMブーストに関しては長らくG.E.H.E.N.A.のエレンスゲラボが研究をしている。マギクリスタルコアをいじる研究はリスクが高いものが多い。(*68) 特にリリィが耐えられるか分からないほどのマギを運用するものを「極限ブーストCHARM」と呼ぶ。(*69) 例:ガラテイア、ネイリング ページ上部へ移動 フェイズトランセンデンス 数秒間魔力が無限大となり、マギを大きく消費する連続行動が可能になるレアスキル。 マギによる身体活性や防御効果も大幅に上昇するので、発動中はほぼ無敵。 ある程度ダメージを与えた大型ヒュージに一気にとどめを刺したり、雑魚の殲滅に向いている。 サブスキルは「Awakening」。 レアスキル固有技は言及なし。 詳細はリンク先を参照。 ページ上部へ移動 フェノメノ 異常なほど優れたリリィ(超常現象レベルに匹敵)を、称賛を込めて呼ぶリリィオタク用語。(*70) ページ上部へ移動 負のマギの残滓 ヒュージ側に出力されたマギをリリィが取り込んでしまったり、無理にマギを使いすぎたりしてリリィの体内を汚染するエネルギーのこと。負のマギの残滓が起こる状況は完全には把握されてないがルナティックトランサーやブレイブのエンレイジ使用などで発生することは確認されている。(*71) ページ上部へ移動 フリーランス レギオンに所属せず戦闘ごとに任意のレギオンで戦うリリィの事。または「アシスタント」。(*72) レギオンの欠員が発生した場合の補欠を依頼される。(*73) 百合ヶ丘を例に挙げると、強豪レギオンのメンバーにマギの枯渇や負傷で欠員が生じた時の代わりの出撃や非番のリリィの代わりの出撃、外征レギオンのターンオーバー要員としての作戦随行などをする。(*74) レギオンに所属してなければフリーランスという訳ではなく、百合ヶ丘では一定以上のデュエル能力がないと活動を認められない。(*75) 『アサルトリリィ〜一柳隊、出撃します!〜』より 負傷などによってレギオンに欠員が出た時、作戦行動に支障が出ないよう臨時加入するスーパーサブ。また、少人数での索敵、陽動などを行う専門家。そういったリリィは、あえてレギオンに属さずにフリーランスの道を進むのだという。一種の裏方だが、ある意味ではレギオンの正式メンバーよりも度胸や器用さが求められることのある役目だった。 ページ上部へ移動 ブリッツパス 川村楪の考案した戦術。ノインヴェルトでのパス交換理論。超高速のパス交換を行なう。またそれを敵に読まれないようにTZゾーンにいるリリィがポジションチェンジを繰り返し尚且つパスを回す。そのパス交換の速度の速さから「ブリッツ=閃光」パスと呼ばれる。初代アールヴヘイムのパス交換術「ロンドパス」とよく比較される。(*76) LGヘオロットセインツはこれを中盤より前で行っている。アルケミラ女学館の高速パス交換を独自解釈したものである。(*77) ページ上部へ移動 ブリュンヒルデ 百合ヶ丘女学院の生徒会長に与えられる称号。 百合ヶ丘にはブリュンヒルデ、ジーグルーネ、オルトリンデの3名の生徒会長が居る。 詳細はリンク先を参照。 ページ上部へ移動 ブルームーンシフト 初代アールヴヘイムがノインヴェルト戦術をする際のパス回しの構成の一つ。 この時のフィニッシュショットを天野天葉が担当していたことから彼女は「蒼き月の御使い」という二つ名が付いた。(*78) ページ上部へ移動 ブレイブ ルナティックトランサーと対になると言われるレアスキル。 触れた相手に精神の安定をもたらし、その者が持つポテンシャルの上限を一定時間開放させる。(このことを「ブレイブタッチ」とも呼称) これを用いた「エンレイジ」という戦闘方法が存在する。 サブスキルは発動者なし。 レアスキル固有技は、「恒常的効果として自己に攻撃力向上効果(レジスタの50%)をもたらす結界を展開できる」というもの。(名称は言及されていない) 詳細はリンク先を参照。 ページ上部へ移動 ヘリオスフィア 有効範囲内でヒュージの力を削ぎ、更にマギ光帯バリアを身にまとい、仲間の防御結界をも強める防御系のレアスキル。 低レベルでもミドル級以下のヒュージの攻撃が通りにくくなるため、リリィの生存率が著しく上昇する。 サブスキルは「聖域転換」。 レアスキル固有技に行き着いたリリィはまだ居ない。(*79) 詳細はリンク先を参照。 ページ上部へ移動 変身魔法少女チャーミーリリィ アサルトリリィ世界における人気アニメ。初作「マジカルリリィ」に続く第2シリーズ。(*80)日曜朝放送。(*81) ミリアムは本作のファンである。また幼稚園児に人気を博している。 アニメ後期では「マギ☆リュミエール」を装備する。(*82) + ・v・「教えてやろう……!」 「チャーミィリリィはリリィとして生きるのに必要な事を全て内包したリリィにとっての経典じゃ!気高く美しく、誰よりも正義と仲間を愛して戦う存在。その生き様こそリリィのあるべき姿なのじゃ!どんな強敵にも諦めずに立ち向かう姿は涙なしでは見られぬ……。日曜の朝からわしの涙腺は崩壊必至じゃ!毎話毎話、感動的な物語が展開するが、わしが特に感動したのは第24話『飛翔せよ!チャーミィリリィ』じゃな!初めて登場する飛行型ヒュージアン──あ、分かってると思うがこれはいわゆる敵の怪人じゃぞ?その飛行型ヒュージアンに対抗するためにチャーミィリリィはガーデニアムの力を借りてマギプリズムを開放させることに成功しトランスファクターをギアカスタムして飛行能力を得たのじゃ!」 ───アプリゲーム「アサルトリリィ Last Bullet」メモリアストーリー『夢見る魔法少女』より ページ上部へ移動 方向づけされた行動制御 ノインヴェルトや戦闘の時、次の動きの予備動作を仲間内で共通の言語のように共有すること。言葉を発しなくても次の動きを皆が理解できる仕組みである。この教育の有無が、幼稚舎などからガーデンで一貫教育されてきた「生え抜き」と高等部編入組とを分ける一つの壁になる。これが百合ヶ丘では顕著に見られる。(*83) ページ上部へ移動 房総半島解放戦 房総半島から完全にヒュージを根絶やしにした戦い。(*84) ページ上部へ移動
https://w.atwiki.jp/axispowers/pages/24.html
神聖騎士団長RUSSIAのプロフィール 騎士団長の写真 只今 戦士団、幻影旅団、神聖騎士団、東方隊、風紀委員 計5組織に参加しています。 僕の風紀委員の番号(シリアルナンバー)は369です。 只今、神撃隊さんとの同盟締結による共同組織「神撃騎士団」設立中!!
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1738.html
【名前】物埜 楓真(ものの ふうま) 【性別】男 【所属】科学 【能力】努力視力(エフォートアイズ)・レベル1 ジッとして動かずに目を大きく見開いて力を入れている間だけちょっとだけ視力がよくなる。 (続けては10秒が限度。インターバル時間の方が圧倒的に長い)そんだけ。透視とかは無理。 【概要】 都城上手や夜越希望と同じ高校の2年生。 風紀委員181支部所属。自称181支部の武士(もののふ)。 自らの能力が低レベルなことと、直接的な戦闘向きではないことから格闘術・逮捕術に重きを置いている。 格闘術は『師範』こと都城上手には及ばないものの、同僚で幼馴染の夜越希望と同程度の腕前はある。 そういった姿勢や言動から、武道を重んじる厳格な人物かと思いきや、実はそれらの言動や行動は 武士道やら侍やらが出てくるアニメやゲーム等の影響をモロに受けている。ある意味中2病である。 そのためそういった娯楽にはやけに詳しい。そういうトークを持ちかけると水を得た魚のように喜び、饒舌になる。 きっかけがそういった娯楽からとはいえ、風紀委員の仕事や鍛錬には真剣に取り組んでおり、 支部付近に簡単な訓練場を作って181支部員の鍛錬の場としているほどである。(ある意味やりすぎかもしれないが………) それにより181支部員たちの格闘能力の向上に地味に貢献しているとかいないとか。 ちなみに他支部にも開放しているため、他支部の腕自慢や猛者たちがやってくることもある。 後輩の山椒辛志からは慕われており、共に鍛錬に励んだり身長が伸びる方法をいつも聞かれたりしている。 ちなみに夜越がボランティアとして置き去り(チャイルドエラー)の施設に遊びに行くときに、 何か間違いを起こさないように付き添いとして同行するのは主に彼の役割である。 男として未だ『師範』に勝てないこと以外は現支部で満足しているようだが、女子率が高いためか支部では何か落ち着かないらしい。 【特徴】 身長181cm、顔は割と整っているが何か濃ゆい。 年の割にはちょっと老け顔で時々無精ひげが生えており、女子支部員に注意されている。 肌は小麦色でそれほど長くない黒髪を後ろで結んでいる。感情の起伏によって動いたりはしない。 普段から鍛えているためかけっこう筋肉質。昔はムチャをしていたのか体の所々に古傷があるが背中には傷一つない。 学校時や風紀委員活動時は制服。プライベートでは和風な服装か動きやすいものを好む。 【台詞】 何か古風な喋り方。一人称は「我」 「我は物埜楓真!風紀委員である!!」 「我が武、未だ『師範』に及ばぬか。………よし!山椒よ!気持ちを切り替え共に鍛錬に参ろうぞ!」 「能力か。うむ!それも大事ではあるが能力にかまけすぎてもいかん!………我がレベルを気にしておるわけではござらん!いずれも精進あるのみっ!」 「希望よ……その山椒や幼子を見ると暴走するクセは何とかならんのか」 【SS使用条件】 死ななければいいのよ
https://w.atwiki.jp/toaru-mikoto/pages/17.html
全会話徹底解明!!! 全会話徹底解明とは 全ての美琴たちの会話を、ここに表記していきます!! 著作権の問題がありますので、それに関しては以下をご覧ください。 ※CHATIN !!、途中のガールズトークモード、ムービー、風紀委員モード、アクションパートは含んでおりません。 完成予定 2013/2/28 参考にさせていただきました→http //www53.atwiki.jp/psp_railgun/pages/1.html ※著作権の問題について ここの閲覧は個人の責任とします。 サイト側、管理人側は、 一切責任を負いませんので、ご了承ください。 第一章 全体チャート記載分 あれは『空き地のカミキリムシ』の話題みたいです 私達が調べているのは『空き地』のカミキリムシです この子達、多分何かを隠してますよね? これならケーヤクセーリツだよ、おねえちゃん! あの空き地にはないのよね。大人の目も、カメラのレンズも そっか。佐天さん、お手柄だよ アンタも知ってる誰かさん ほら、あんまり暴れると落ちますわよ 風紀委員M 1 それじゃ、気を引き締めていくわよ! 小学生と間違われてもぶべっ!!!! 嘘でしょ、あれをくらって、力技だけで起き上がる、普通!? …でも、誰が、何のために? 100%攻略ガイド記載分 良かったわね、風紀委員冥利に尽きるでしょ あれ?あれれ?空き地が工事現場になってる!? 肝心の子供がいなければ、出てきても意味がないと思うんだけどな …フフフフ、また一人、み~つけた 御坂。言い訳は? 固法先輩から残念なお知らせですわ お姉さまが新しい都市伝説になるとは また自慢!?ねえ、自慢なの? 第二章 全体チャート記載分 連中、まだ見てるかもしれない。佐天、アンタも気をつけて 制裁指導は都市伝説なんかじゃない 御坂さんが気兼ねなく全力を出せるように、ね ゴシップ誌に有力な情報が載っていたとも思えませんけど 最近、夜中に金属バッドを持った女の子の集団がうろついてるんだって 四人で手分けして調べてみない? さささささ、佐天さん、何してるんですかああああ!! ネットの書き込みなんて、それこそ無限大でしょうに …もう口きいてあげない それは応援してくれてますの? あの掲示板は、エンタメカーソルの一部だったって事です! なるほどね。これはチャンスよ 風紀委員M 2 ついに実名みたいなのまで出てきちゃいましたね イシガキミホがいるってどういうこと? イシガキミホのために、戦わなくちゃいけないのよ!! イシガキミホが、本当に実在するなら やっぱり、『あいつ』は私の手で見つけるしかないか。 100%攻略ガイド記載分 これ、おそらく制裁指導の模倣だと思います どんな小さな手がかりも逃さないつもりで挑みましょう 全部聞こえてるじゃん …確かに、あなた達のおかげなのよね あたし達の手で、絶対に復刊させましょう! つまり、ごまかさなくちゃいけないようなことをしていたってことね? …本当に分かってるならいいんだけど 『常盤台の超電磁砲とその一見に何を聞かれても答えてはいけない』 あちゃ~、迷彩指導の方だったか~ このお仕置きをくらったら外出したくともできないだろうが…な! 寮監さんは、あんたが参加希望してるからって言ってたけど… 第三章 全体チャート記載分 その先に恐るべき真実が隠されているというのにっ! 佐天さんの突撃インタビュー慣行! でも、パトロール中って言うより買い物中? はああ、至福のひと時イチゴ生クリームクレープ… あの婚后光子がお姉さまと一緒だなんて心配ですわ… うわっ、佐天さんの身体あっつっ! ごきげんよう、お姉さま。それにしてもあっちーですわね …それにしても、またネットの都市伝説、か その功績を認められて、独自の調査権を与えられてますの みんな御坂さんと一緒に調査したいんですよ こういうとき、闇雲に歩き回るのは旧時代の人間がすることです ここで見かけたからって、今いるとは限らないか あの店、薄暗かったし、安物の監視カメラだとこんなもんなんですかね ブルートフォースじゃ数ヶ月かかっても開けられないでしょうね これは帽子専門のコーナーか…うっ! 初春ぅ、それ一口だけ味見していい? ここで大量のロケット砲を作っていたんです! 風紀委員M 3 出ました! 恐らくここが襲撃予定地点です!! 違う。逆だったのよ 『…逢辰先輩、いえ、あなたは誰ですの?』 100%攻略ガイド記載分 ふふふ。敵情視察ってヤツです キャンディッドフォトというのだよ初春 すっごいスピードで泳げたりして あら、アナタは先ほどのオーディエンス 蹴った後、そそくさと離れて視線をそらすのがポイントよ そう言えばこの間、佐天さんと色々話したのよ この婚后光子がついていながら、何とも面目のないことです… さ、二人一緒に来てもらおうじゃん 聞き込みをバカにしてはいきませんの それより御坂さん、お耳を貸してくださいます? わたくしの力がないと、この扉は未来永劫開くことがありませんわ わ、わたくしは、そう、ブルーハワイを! これからニット帽の人物を追うわけだけど… 記録をたどると、容疑者はここの路地を右に曲って… もう聞き出せそうにないわね~ あいたたた……ちょっとお尻を打っただけ 憧れるほどのものでは… ちょっとだけ、その、乱闘を …そう見えなくもないですね (まあ、道に迷ってたとは言えないわね) 御坂さん、電磁波か何か出してます? ちょっとネットの情報に頼りすぎたかもね あれ、開きませんね。なんでだろ げ、ケータイの電池が切れてますわっ もったいないけど処分しましょう 婚后さん、テレビの見過ぎですわ もちろんバッチリ聞いておりますの! 張り込みに焦りは禁物ですよ あれ? 急にサーバーからの反応が… 流行の最先端って、ああいう感じなんでしょうか? …だいたいあっちの方向? 御坂さんの下です~ 早く、実況系のネットニュースにつないで! お姉様、抵抗なさってはダメ!! 第四章 全体チャート記載分 敗者復活戦の資格くらい、あたし達にもくださいよ 『黒いゲートウェイ』ってウワサ、知りません? 風紀委員の腕章のご威光ってところね どうしましょう、御坂さん!事件の匂いがします! ストレス解消できればそれでいいんじゃありませんの? 御坂隊長!前方後方共に異常ありません! 案内も仕事の内だよ。それに、さっきのとは違って楽しい仕事だ それって、ここからハッキ――んぐっ!? 見学の時間は終わりです。まっすぐ家へお帰りなさい ん~、このフレーズ、どこかで聞いた様な気がするんだけど… この表情ですの?これですの? 学園の敷地内のサンプルは、今まで集めた分で足りると思います 自分の子供の授業参観を放り出して、いったい何をしにきたのやら そうです。相園ちゃんの指定席なんですよ 誰にでも明るくて愛想がいいし、とってもいい子だったんですよ 明日も抗議行動のスケジュールが詰まってるんだ 『…当学園に、そのような名前の教員は在籍しておりません』 西東先生がいなくなっちゃったからなんでしょうか… 良い言い方をすれば、保護者がかなり熱心でね 『あなた達、すぐにその部屋を出なさい!!そこは危険よ!』 風紀委員M 4 でも、保護者達も今なら学園都市の『中』。相園美央の牙が届く!! みーんな平等に死んでもらわなくちゃ☆ この部屋で、何が起きたっていうの? 私も今、アンタと同じことを考えてたわ 100%攻略ガイド記載分 …そんなくだらないものについて知っていることなんてありませんけど 第五章 全体チャート記載分 …それでも私は、ヤツらを皆殺しにします 通信アンテナを自作する女子高生ってあんまりいないですもんね 望遠鏡なんてここ一週間で一つしか売れてないからね 私、お金持ってないっていったのに… 弱気になって出来ることもしてなかった 相園ちゃんのこと、どうかよろしくお願いします 効率的、か。相園のこだわりそうなところね… 風紀委員M 5 きっと、私たちの知らない世界からやってきたんだと思います 当たり前だ、テメェらが狂わせたんだから!! 証明しましょう。どちらが正しいのかを!! だから、それを知ってるアンタは、ここで、私が止める!! その力こそ、西東先生を救うことができるのよ!! 100%攻略ガイド記載分 御坂さん、タイムリミットが迫ってます